抄録
洋上風力発電事業の合意形成を円滑に行うため,各地域で法定協議会が設置されている。法定協議会には,政府関係者,都道府県,地方自治体,漁業関係者を中心とする利害関係者,学識経験者等が参加し,協議会意見取りまとめが作成され,事業者公募の参考文書として添付される。本研究では,法定協議会の議事録に着目し,地域の声をより反映することができる協議会運営に関する知見を得ることを目的に,地域間を比較した。その結果,以前から実証事業に取り組んでいた地域において,より地域貢献策等の具体的な内容に関して話し合えていることが分かった。