抄録
本研究は,災害時における孤立化発生要因の抽出を目的とし,能登半島を対象として行ったアンケート・ヒアリング調査や現地踏査を通じて孤立化発生要因を分析した。その結果,多くの集落で「崖後土砂崩れ,津波や浸水の危険が確認された。また「国道・県道規模の道路が1本以下」や「集落内に山がある」などの適合率50%以上の孤立化発生要因を13項目抽出することができた。さらに,南海トラフ地震津波避難特別強化地域においても同様の孤立化発生要因をもつ集落が73集落存在することが把握でき,鉄道や道路の建設などの大規模な整備は国の財政的な問題もあることから,まずは集落内でのインフラ整備を進めることで孤立化発生の低減に寄与できるものと考えられる。