抄録
既往の研究において、各種Ca溶脱評価手法を用いた検討がなされている。特に、著者らは浸漬試験と電気的Ca溶脱促進試験を組み合わせた拡散換算期間の算出方法を提案している。本論文では、上記の手法に関して、電気的Ca溶脱促進試験における電流密度の影響を検討した。その結果、本研究の範囲内では、0.5、1.0及び5.0A/m2の電流密度を適用した場合、W/Cを0.55、S/Cを2.0とした供試体において、拡散換算期間の算出及び空隙径分布の再現精度は高く、W/Cを0.43、S/Cを1.0とした供試体においても、拡散換算期間の算出精度は低いが空隙径分布の再現精度は高いことが確認された。