セメント・コンクリート論文集
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繊維補強コンクリート
高性能AE減水剤添加率および細骨材としての砕砂の使用がポリエチレン繊維補強コンクリートの力学的特性に及ぼす影響
山口 信村上 聖武田 浩二平居 孝之
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2010 年 64 巻 1 号 p. 457-463

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抄録

ポリエチレン繊維補強コンクリート(PEFRC)の実用化に際し、製造条件の制約に伴う使用材料等の変動がPEFRCの品質に及ぼす影響を把握することは重要であると考えられる。そこで、本研究では、高性能AE減水剤添加率および細骨材としての砕砂の使用がPEFRCのスランプおよび各種力学的特性に及ぼす影響について実験的検討を行った。その結果、高性能AE減水剤添加率の不足や全面的な砕砂の使用によりスランプが低下したPEFRCにおいて、硬化時の曲げタフネスが低下する傾向が認められた。また、マトリックスのコンシステンシーの変化に伴う繊維の分散状態の変化がPEFRCの曲げタフネスに影響していることが示唆された。

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