セメント・コンクリート論文集
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セメント硬化体・モルタルの物性
クリンカーの鉱物組成およびセメント強度発現性に及ぼすTiO2とP2O5の影響
茶林 敬司中村 明則加藤 弘義佐田 香織
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2010 年 64 巻 1 号 p. 60-65

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抄録

セメント製造においては、産業系廃棄物を原燃料として使用しており、様々な廃棄物由来の少量成分がクリンカー中に持ち込まれることが予想される。クリンカー中の少量成分はクリンカーの鉱物組成やセメントの物性に影響を及ぼすことが知られている。本研究では、同様な傾向を示すとされているTiO2とP2O5の比較検討を行なった。その結果、含有量増加に伴うエーライト量の減少は同様な傾向を示すもののP2O5の方が顕著にその傾向を示し、それに伴い強度発現性もP2O5の方が顕著に低下傾向を示した。また、TiとPではクリンカー中の存在状態が異なることも確認された。

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