宇部興産株式会社 技術開発研究所
東京工業大学 大学院理工学研究科材料工学専攻
2010 年 64 巻 1 号 p. 54-59
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セメント製造時における廃棄物利用の拡大とCO2削減を両立させるうえで、アルミネート相量を増加し少量の混合材を置換したセメントの材料設計は重要である。本研究では、アルミネート相量を12%まで増加させたセメントを試製し、混合材として高炉スラグ微粉末や石灰石微粉末を置換した場合の流動性と水和挙動を検討した。その結果、高炉スラグ微粉末と石灰石微粉末の混合比率により、ペーストの流動性は変化した。また、アルミネート系水和生成物の種類が系統的に変化し、六価クロム等の固定化能にも影響することが示唆された。
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