抄録
本研究では、鋼製軽量型枠を用いた膨張コンクリートの簡易評価手法について、仕事量の概念に基づく理論的考察を行った。膨張ひずみが700×10-6程度までは、簡易法で計測される鋼製軽量型枠の円周方向の膨張ひずみはJISのA法の一軸拘束膨張ひずみと線形関係にあり、同等かやや小さな値となった。これは、拘束条件と養生条件の違いに由来する仕事量の関係から説明された。また、仕事量一定則に基づき、鋼製軽量型枠の寸法が異なっても、JISのA法との関係を良好に推定できることを示した。一方で、膨張ひずみが700×10-6程度以上では、簡易法のひずみとの関係は非線形となった。