セメント・コンクリート論文集
Online ISSN : 2187-3313
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セメント硬化体・モルタルの物性
各種骨材を用いたモルタルの収縮ひび割れ特性に関する研究
蒋 海燕佐藤 嘉昭大谷 俊浩上田 賢司
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2012 年 66 巻 1 号 p. 103-110

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抄録

コンクリート部材に発生する乾燥収縮ひび割れを低減するにはコンクリートの剛性を小さくすることが必要であると考え、5種類の骨材(混合砂、石灰砕砂、コーラルサンド、パーライト、シラスバルーン)を使用し、強度レベルを同一としたモルタル供試体を用いて、内部鉄筋拘束による簡易な乾燥収縮ひび割れ実験を行った。その結果、石灰砕砂にはひび割れが発生せず、コーラルサンドのひび割れ発生も遅かったが、吸水率が大きく密度の小さいパーライトおよびシラスバルーンは、ヤング係数が小さくなるが乾燥収縮ひずみが大きく、混合砂と同様に早期にひび割れが発生した。次いで、有効ヤング係数法による応力解析を行い、ひび割れ発生時期について検討した。

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© 一般社団法人セメント協会
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