2012 年 66 巻 1 号 p. 326-331
有効高さのみを145mmと185mmに変化させた鉄筋コンクリート梁(RC梁)と膨張コンクリートを用いた鉄筋コンクリート梁(CPC梁)の曲げ載荷実験を行い、引張鉄筋のひずみと曲げひび割れ幅の関係を検討した。併せて、土木学会コンクリート標準示方書の曲げひび割れ幅の算定式と対比した。その結果、引張鉄筋のひずみが同一の場合、RC梁およびCPC梁ともに、梁の有効高さが大きいものほど曲げひび割れ幅が大きな値となる傾向が認められた。また、この傾向は、曲げひび割れ幅の最大値、ならびにCPC梁よりもRC梁においてより顕著となることを確認した。