本研究は、有機繊維を用いた超高強度繊維コンクリートの耐疲労性を評価するための基礎的実験である。実験では、まず静的載荷実験を行い、変形挙動および最大耐荷力に関する検討を行った。次に、静的載荷実験より得られた最大耐荷力を基準荷重として、荷重振幅を5種類設定して定点疲労試験を行い、耐疲労性に関する検討を行った。その結果、耐荷力比と載荷回数から得られるS-N曲線において、これらの関係には相関性が得られることを明らかにしたうえで、疲労寿命推定式を示した。さらに、有機繊維を使用した超高強度コンクリートにおいても十分に耐疲労性が評価できることを明らかにした。