2012 年 66 巻 1 号 p. 485-490
本研究では、環境条件がコンクリート構造物の中性化の進行に及ぼす影響を評価するため、薄板状の小型モルタル供試体を2つの橋梁に貼り付けて暴露し、実構造物の異なる部位における環境条件の影響を評価した。また、モルタルの配合および暴露期間が中性化環境の評価に及ぼす影響についても検討した。その結果、薄板モルタル供試体によって、実構造物における中性化の進行を部位毎に評価することが可能であることが確認できた。また、配合や暴露期間が変化しても評価精度には大きく影響しないことが分かった。