2012 年 66 巻 1 号 p. 545-551
本研究は、UFCパネルを従来のRC柱部材と合成したUFC・RC合成柱部材の実用化を図るために、帯鉄筋間隔の異なる4種類のUFC・RC合成柱部材および通常のRC柱部材供試体を作製し、それらに軸圧縮力載荷実験を行った。その結果、RC柱供試体では帯鉄筋間隔の違いにより破壊メカニズム、圧縮耐荷力に顕著な違いが認められた。UFC・RC合成柱部材では破壊メカニズムには帯鉄筋間隔の違いによる影響が見られたが、圧縮耐荷力には顕著な差異は認められなかった。また、圧縮耐荷力はUFC・RC合成構造とすることで通常のRC柱部材に比して1.30~1.56倍の耐荷力の向上が得られることが明らかとなった。