セメント・コンクリート論文集
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補修・補強
ひび割れ損傷を受けたRC床版の一次・二次補強法における破壊状況および耐疲労性の評価
阿部 忠木田 哲量勝呂 翔平伊藤 清志
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2012 年 66 巻 1 号 p. 560-567

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抄録

本研究は、劣化したRC床版の一次補強としてSFRC上面増厚補強、二次補強にCFS下面接着補強した供試体と一次補強にCFS補強、二次補強にSFRC上面増厚補強した供試体を用いて輪荷重走行疲労実験を行い、各種劣化要因を適用した補強等価走行回数から耐疲労性を評価した。その結果、床版支間Lの1/400に達した時点で一次・二次補強を施すことでRC床版供試体の128倍の耐疲労性が得られた。したがって、RC床版の一次・二次補強においては床版のたわみが支間Lの1/400に達した時期に一次・二次補強対策を講じることにより、100年間の維持管理が可能となる。

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© 一般社団法人セメント協会
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