トンネル覆工コンクリートの側壁部には表面気泡が発生しやすく、且つ点検通路の目線位置にあるため、覆工コンクリートの出来映え(美観性)の評価に与える影響が大きい。そこで本研究では側壁部に生じる表面気泡の低減を目的とし、その基礎的検討として表面気泡の定量評価方法を考案した。特に、型枠材質および打設角度の影響を調べるため、覆工型枠(セントル)の側壁部を模擬した型枠内にコンクリートを打設し、表面気泡の発生状況を調べた。圧力測定フィルムを用いた画像解析により表面気泡面積や発生数を求めたところ、型枠の角度が15°以上では、セラミック塗装鋼板型枠よりも鋼型枠の方が表面気泡は発生しやすいことを示した。