セメント・コンクリート論文集
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コンクリートの試験・評価
セメント代替少量混合成分のコンクリート性能への影響
尾崎 秀夫堺 孝司
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2013 年 67 巻 1 号 p. 259-265

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抄録

本研究では、セメント代替少量混合成分としてフライアッシュ、石灰石微粉末、高炉スラグ微粉末を用いたときのコンクリートへの影響に加えて、フライアッシュを細骨材として併用した場合のコンクリートの基本的性能について検討した。その結果、石灰石微粉末以外の少量混合成分を用いると強度の低下がみられたが、フライアッシュを細骨材として加えると強度が増加した。また、コンクリート1m3製造する際のCO2排出量は、少量混合成分を混合することで約12kg抑制することができた。加えてフライアッシュを細骨材として加えると単位強度当たりのCO2排出量を低減でき、少量混合成分とフライアッシュ細骨材代替材を併用することの有効性が明らかになった。

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© 一般社団法人セメント協会
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