白色顔料としての用途や光触媒効果等が期待されている酸化チタン微粉末を混和材として用いたモルタル及びコンクリートの基本的性質を検証するため、混和材の諸物性を確認した上で、フレッシュ性状、強度特性、中性化深さや全塩化物イオン浸透性等の耐久性、光触媒効果を期待した白色モルタル表面の防汚性などについて、置換率や置換方法及びW/Cを変化させて実験的検討を行った。その結果、特に置換率10%まではフレッシュ性状を大きく変化させることなく防汚性や強度特性を確保することができ、かつ各種耐久性に及ぼす影響についても、その一端を明らかにすることができた。