抄録
本研究は、塩害・凍害を受けたRC床版の劣化診断および上面補修・補強法における耐疲労性の評価に関する実験研究である。実験に用いるRC床版供試体を橋梁点検要領に基づいて損傷度から劣化過程を判定し、複合劣化に対する劣化診断を行った。その結果、劣化診断より本供試体は劣化期に相当するものの補修・補強対策が可能であると判定された。よって、上面劣化に対して超速硬セメントモルタル補修および接着剤塗布型SFRC上面増厚補強を施し、輪荷重走行疲労実験を行った結果、超速硬セメントモルタル補修法は補修効果は見られないものの接着剤塗布型SFRC上面増厚補強法は補修床版の等価走行回数の9.5倍となり、補強後の耐疲労性が評価された。