抄録
収縮低減剤(SRA)の作用機構は、過去の研究では気液界面の表面張力の低下によって同一湿度における含水率が小さくなり、毛細管張力機構における含水率の低下により乾燥収縮が低減されると説明されている。本研究ではSRAの使用濃度および異なる湿度乾燥下での長さ変化と質量変化の測定を行い、SRAの作用機構に関する考察を行った。その結果、SRAによる収縮低減効果は、毛細管凝縮の起こらない低湿度域においても、SRAの使用濃度への依存性をもって発揮された。また、SRAの作用機構は、毛細管張力機構における表面張力の低下のみによるものではなく、別の機構を含んだものであることが確認された。