J-STAGE トップ  >  資料トップ  > 書誌事項

セメント・コンクリート論文集
Vol. 69 (2015) No. 1 p. 440-447

記事言語:

http://doi.org/10.14250/cement.69.440

耐久性

塩化物系及び有機物系の凍結防止剤の水溶液を用いて硬化セメントペーストの浸漬試験を行った。実験変数は、凍結防止剤の種類、水溶液の温度と濃度であり、比較のためにイオン交換水及び硬水を用いた。何れの凍結防止剤もカルシウム溶脱を促進し、特にMgCl2の場合に顕著であった。硬水中では硬化セメントペースト表面にカルサイトの緻密な結晶層が生成しカルシウム溶脱を抑制するが、凍結防止剤水溶液中では何れの温度と濃度においても表面に生じた結晶にカルシウム溶脱を抑制する効果はなかった。MgCl2の場合にはMg(OH)2の結晶層が生成しカルシウム溶脱を助長する要因となった。中長期的な視点ではコンクリートの劣化に対する凍結防止剤の影響は軽視できないものと考察した。

Copyright © 一般社団法人セメント協会

記事ツール

この記事を共有