抄録
ソルトスケーリングによる劣化は、空気連行(AE)の導入によりある程度抑制される。本研究ではエントレインドエアに相当する小径(20-150μm)の中空球の2種類の混和材を使用し、モルタルを作成し、そのソルトスケーリング抵抗性を評価した。使用した混和材は中空フライアッシュを分級処理した混和材A及び塩化ビニルアクリロニトリルを発泡させた混和材Bである。市販のAE剤による空気を連行した場合及びプレーンの場合と比較してその有効性を評価した。AE剤では、硬化過程で空気量が2割程度低下した。SiO2-Al2O3の厚い殻を有する混和材Aは、ソルトスケーリング抵抗性が向上は認められない。塩化ビニルアクリロニトリルを発泡させた混和材Bは、成型等による空気量の減少が少なく、高い空気保持性能を示し、AE剤により導入されたエントレインドエアと同等なソルトスケーリングに対する抵抗性を発揮することがわかった。