TiO2、MnO、Na2OおよびK2Oを添加したCaO-Al2O3-SiO2-MgO系スラグを電気炉試製し、活性度指数に及ぼす化学成分の影響を調査した。その結果、JISで規定される塩基度式ではCaOとAl2O3およびMgOは等価で扱われているが、Al2O3やMgOはCaOに比べて活性度指数への影響が小さかった。また、TiO2やMnOの増加は活性度指数を低下させることを確認した。これらの結果に基づき、過去に提案されたTiO2・MnO補正塩基度をベースにして各成分の係数を見直した結果、Al2O3とMgOの係数を小さくし、TiO2とMnOで補正することで活性度指数を精度良く予測できることがわかった。なお、各成分が活性度指数に及ぼす影響は、スラグの化学構造や反応性よりも水和物構成の違いによるものである可能性が推測された。