本研究の目的は一般のコンクリート構造物に広く適用できる低炭素型の汎用セメントを提案することである。実機プラントで試作したC3S量65~72%、C2S量0~7%の高C3Sセメントを用いたフライアッシュセメント(FAセメント)の強度発現及び耐久性について検討した。その結果、C3S量とC2S量を調整することによって、FAセメントの圧縮強度は材齢7日以前でOPCより高く、材齢28日以降でOPCと同等になりうることが分かった。FAセメント中のSO3量を調整することにより収縮ひび割れ抵抗性を改善できることが示唆された。凍結融解抵抗性はOPCや従来のFAセメントと差異は無く、また促進中性化試験によると中性化速度は従来のFAセメントと同等であり、OPCより速い結果となった。