2017 年 71 巻 1 号 p. 177-184
既存コンクリート建造物の劣化状況を把握するために、空隙構造を正確に測定することが求められているが、その測定手法としてサーモポロメトリー法が提案されている。そこで、本研究ではフライアッシュセメント硬化体にサーモポロメトリー法を適用し、圧縮強度などの物性を予測できるかを検討した。その結果、圧縮強度と超音波速度はサーモポロメトリー法を用いて算出した総空隙量から推定できるが、電気伝導率と塩化物イオンの拡散については凍結過程において検出される-15℃付近の空隙量によって推定できることを明らかにした。'