2017 年 71 巻 1 号 p. 185-190
結合材の主材に高炉水砕スラグ微粉末、骨材に高炉徐冷スラグ細骨材を用いて、高炉水砕スラグ硬化体に対する高炉徐冷スラグ細骨材の強度増進効果とその機構を検討した。コンシステンシーの観点では、骨材の違いによらず、フロー値に大きな差は認められなかった。初期材齢から中期、長期にわたって、骨材に高炉徐冷スラグ細骨材を用いた高炉水砕スラグ硬化体の圧縮強さは、骨材に天然川砂を用いた場合に比べて高い値を示した。高炉徐冷スラグ細骨材は天然川砂に比べて、カルシウムイオンと水酸化物イオンが多量に溶出した。高炉徐冷スラグ細骨材は高炉水砕スラグ微粉末に対する刺激材として振る舞うことで、水和が促進された。