2018 年 72 巻 1 号 p. 204-210
型枠転用を早めるために有効な材料であるC-S-H系硬化促進剤を用いたコンクリートの研究が進められている。しかし圧縮強度発現性を見た場合、一般強度配合である水セメント比における強度発現はその効果があまり認められないが、物質移動抵抗性が向上した。そこで、(1)C-S-H系硬化促進剤の添加方法の検討、(2)C-S-H系硬化促進剤の寄与する空隙についての検討を実験的に実施した。その結果、種核となるC-S-Hナノ粒子が析出サイトを作ることから、従来のセメント量に対する添加よりも単位水量に対する添加が効果的であること、またその効果は低添加で遷移帯領域に認められ、高添加によりモルタル部の改質が行われることがわかった。