2018 年 72 巻 1 号 p. 381-388
Ca/Si比2.0程度の高Ca/Si比の非晶質C-S-Hから高活性β-C2Sを得ることを目的として、低温焼成物におけるC2S生成の検討と各条件が各種C2Sの生成に及ぼす影響についての検討を行った。その結果、CaCl2とオルトケイ酸ナトリウムを用いた条件では600℃焼成によりβ-C2Sが生成し、810℃焼成を行うことでその生成量が大幅に増加することが確認された。また、Ca(NO3)2とオルトケイ酸ナトリウムを用いた合成C-S-Hの600℃焼成物においてもβ-C2Sの生成が確認され、BET比表面積の結果を踏まえると、それらの焼成物は比表面積が非常に大きく、高活性が期待される焼成物が得られたものと結論付けた。