2018 年 72 巻 1 号 p. 389-395
普通ポルトランドセメントにおける少量混合成分の混合率増加は、セメント産業の低炭素化に対する方策の一つである。一方、混合成分の増加によりモルタル・コンクリートの品質低下が懸念されるため、少量混合成分増加によるセメント品質への影響を網羅的に検証した。基材となるセメントの組成・粉末度、および少量混合成分の種類を広範に変化させ、少量混合成分を10mass%まで増加させて品質評価を実施した。その結果、基材セメントのC3S量を0.7~1.5%、ブレーン比表面積を100~200cm2/g増加させることで、少量混合成分を10mass%まで増加させつつセメントの品質変化を現行のOPC同等まで抑制できることが確認された。