高C3A型セメントをベースとして少量混合成分(石灰石、フライアッシュ、高炉スラグ)を10%添加したセメントについて、反応性骨材を用いたモルタルの高温高アルカリ(NaOH)溶液中での膨張特性(ASTM C1260に準拠)を評価した。モルタル膨張量は、高C3A型セメントをベースにフライアッシュを添加した系で小さくなる傾向がみられた。XRD/Rietveldや27Al MAS NMRによると、膨張量に差異の生じたNaOH溶液養生後7日から14日の間で、高C3A型セメントでは水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、C3Aおよびカトアイト等が減少し非晶質相が増加する変化が確認された。