本研究では、暑中期を想定した高温環境で練り混ぜたモルタルを用いて、凝結特性や水和発熱、水和生成物、圧縮強度へ及ぼす、養生温度と遅延成分量の影響について検討した。その結果、遅延成分を添加することで発熱曲線はブロードになり、水和発熱曲線の第3ピーク以後の水和反応が促進されること、20℃、38℃養生において遅延剤を入れることで強度が増進することを示した。また、同様に高温環境で練り混ぜたセメント硬化体を用いて、水銀圧入試験、低温DSC、SEM観察を行い、70℃養生でマクロ空隙の連続性があがること、遅延成分量を増やすことで空隙径が小さい方にシフトし、遅延成分によりゲル空隙の変化が起こっていることを明らかにした。