セメント・コンクリート論文集
Online ISSN : 2187-3313
Print ISSN : 0916-3182
ISSN-L : 0916-3182
セメント硬化体・モルタルの物性
暑中期の高温環境におけるモルタルの水和反応と空隙構造に及ぼす遅延剤の影響
西岡 由紀子松下 哲郎小島 正朗内藤 裕樹
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 75 巻 1 号 p. 136-143

詳細
抄録

本研究では、暑中期を想定した高温環境で練り混ぜたモルタルを用いて、凝結特性や水和発熱、水和生成物、圧縮強度へ及ぼす、養生温度と遅延成分量の影響について検討した。その結果、遅延成分を添加することで発熱曲線はブロードになり、水和発熱曲線の第3ピーク以後の水和反応が促進されること、20℃、38℃養生において遅延剤を入れることで強度が増進することを示した。また、同様に高温環境で練り混ぜたセメント硬化体を用いて、水銀圧入試験、低温DSC、SEM観察を行い、70℃養生でマクロ空隙の連続性があがること、遅延成分量を増やすことで空隙径が小さい方にシフトし、遅延成分によりゲル空隙の変化が起こっていることを明らかにした。

著者関連情報
© 一般社団法人セメント協会
前の記事 次の記事
feedback
Top