2021 年 75 巻 1 号 p. 372-379
ポーラスコンクリート(PoC)と抽水植物とを併用した水質浄化システムの構築に資するため、その前段として、PoCに植栽した抽水植物の水耕栽培による生育状況について実験的検討を行った。抽水植物の種類としては、水質浄化を期待する上で好適種とされるミソハギおよびシュロガヤツリを用いた。セメントペースト層を炭酸化させることでアルカリ溶出量を抑えたPoC植栽基盤を製造するとともに、培養土には及ばないものの、PoC植栽基盤を用いた上記抽水植物の水耕栽培が十分に可能であることが確認された。