セメント・コンクリート論文集
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セメント硬化体・モルタルの物性
高炉スラグ系アルカリ活性セメント硬化体の乾燥・乾湿による微細構造変化
小島 海志金 志訓濱 幸雄
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2022 年 76 巻 1 号 p. 180-186

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抄録

本研究では、結合材に高炉スラグを用いたアルカリ活性セメント硬化体の乾湿繰り返しによる微細構造変化について29Si MAS NMRと27Al MAS NMRから生成物の構造変化を確認し、1H NMRとMIPから水分の変化挙動や細孔構造変化の検討を行った。その結果、乾燥や乾湿繰り返しによる細孔分布に変化は確認されなかったが細孔量が大幅に減少した。これは乾燥以前から緻密であったが、乾燥によって反応を促進されC-S-Hに置換されるAl量が増加し緻密化を引き起こした。また、乾燥によりC-S-Hレイヤーの水分が減少し層間の幅が縮まるが、C-A-S-Hの生成が進行することで幅を保つ可能性が考えられる。その後、湿潤を行うことにより層間に水分が供給され、ゲル空隙が粗大化する可能性がある。

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