2022 年 76 巻 1 号 p. 282-289
本研究は、モノカーボネートからのエトリンガイト生成に及ぼすC-S-H共存の影響を把握することを目的とした。その結果、モノカーボネートに対してC-S-Hが共存する場合、モノカーボネートからのエトリンガイト生成が促進される可能性が示された。これは、モノカーボネートに対してC-S-Hが共存する場合には、C-A-S-Hを形成するためにモノカーボネートの溶解が促進されるためであると考えられた。また、C-A-S-H中の4配位Alはエトリンガイト生成に利用可能であり、特にC-A-S-H中のBridging-siteに置換した4配位Alが優先的にエトリンガイト生成に利用される可能性が示された。