セメント・コンクリート論文集
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耐久性
圧送および締固めが中空微小球を使用した高耐久RC床版の耐凍害性に及ぼす影響
水野 浩平橋本 学前島 拓岩城 一郎
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2022 年 76 巻 1 号 p. 393-400

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抄録

寒冷地の道路橋RC床版において、塩害、凍害やアルカリシリカ反応(ASR)など複合劣化への対策として、複合防護網の考えを導入した高耐久RC床版が提案され、その有効性が実証されている。本研究では、高耐久RC床版にⅣ種のフライアッシュと樹脂製の中空球体である中空微小球を併用し、実施工を想定した実大模擬床版により適用性を評価した。その結果、圧送や締固めの影響によらず、耐凍害性に有効な0.15mm未満の空気量がばらつきなく連行されており、耐凍害性が確実に確保されることが確認された。

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© 一般社団法人セメント協会
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