2022 年 76 巻 1 号 p. 60-67
鉱物組成を調整した低温焼成型クリンカーについて熱エネルギー代替廃棄物を使用した実機キルン焼成試験を行った。その結果、熱エネルギー代替廃棄物を使用しても安定して低温焼成型クリンカーが焼成可能であり、100℃の焼成温度低減および7.3%の熱量原単位削減効果が試算された。現行OPCと同様に熱エネルギー代替廃棄物を使用することが可能であり、焼成工程におけるCO2を7.3%以上削減できることを確認した。試製セメントは強度発現性がやや低下したが、目標組成よりC3S量が低いことが要因と推定され、目標通りのC3S量とすることで強度発現性は試製OPCと同程度であると推定された。