2022 年 76 巻 1 号 p. 76-83
本研究では、石灰石微粉末(LSP)を混合した中庸熱ポルトランドセメント(MC)および低熱ポルトランドセメント(LC)の強度発現性と水和反応に及ぼすトリイソプロパノールアミン(TIPA)の影響について検討した。MC、LCにLSPを混合することで材齢7日ではやや圧縮強さが低下し、材齢28日では大きく圧縮強さが低下した。一方MC、LCにLSPとTIPAを併用した場合、材齢7日では圧縮強さに変化はなかったが材齢28日では圧縮強さは改善しMC、LCのみの系以上の圧縮強さが示された。また、MC、LCにLSPとTIPAを併用することでMC、LCにLSPのみ混合した系と比べフェライトおよびCaCO3の反応が材齢初期から促進され、材齢28日ではモノカーボネートの生成量が増大することが示された。