本研究では、セメント(OPC)1~3%およびせっこう15%含む高硫酸塩スラグセメント(HS-BFSC)の水和反応や強度発現性に対して、CO2を用いて合成した炭酸カルシウム(CC)と亜硝酸カルシウム(CN)の併用添加による影響を検討した。CCの添加は、材齢7日までのBFSの反応率を高めて初期強さを向上させるが、長期強さの伸びが小さくなる傾向にあった。一方、CN添加は、OPC3%添加時の強さ低下の改善とCC添加による長期強さの低下の補完効果を示した。CNの利用により高炉B種やC種と同レベルの強さを有する、CO2を炭酸塩として固定した高硫酸塩スラグセメントの実用の可能性を示すことができた。