乾式または湿式処理によって炭酸化させたC-A-S-Hについて各種分析を行った。乾式処理ではC-A-S-Hがほぼ完全に炭酸化しており、バテライト、アラゴナイト、カルサイト、シリカゲルが生成した。電子顕微鏡観察から、微細な炭酸カルシウムとシリカゲルが明瞭に分かれて存在せずに、混在している様子が認められた。一方で、湿式処理でもC-A-S-Hはほぼ完全に炭酸化していたが、生成相はカルサイトとシリカゲルであった。電子顕微鏡観察から、カルサイトは数μmの大きさを持ち、シリカゲルとは明瞭に区別できるように存在することが確認された。両者で脱炭酸挙動が異なり、乾式で炭酸化させたC-A-S-Hのほうが、低温領域(400から600℃程度)での脱炭酸が顕著に生じた。