2023 年 77 巻 1 号 p. 96-104
石灰石微粉末(LSP)を10mass%まで混合した普通ポルトランドセメント(N)、中庸熱ポルトランドセメント(M)、低熱ポルトランドセメント(L)の圧縮強さ、水和反応に及ぼすトリイソプロパノールアミン(TIPA)の影響を検討した。LSPを混合したNにTIPAを添加することで材齢7日の水和物量が増加し空隙を充填することで圧縮強さが増進した。一方で、LSPを混合したM、LではTIPAを添加しても材齢7日の水和物量が増加せず、空隙が充填されなかったため圧縮強さは増進しなかった。材齢28、91日ではいずれのセメント種でもTIPA添加により圧縮強さが増進した。また、TIPA添加により非晶質のアルミネート系水和物が生成することやC-S-Hの組成が変化することが示唆された。