茶業研究報告
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釜炒り茶製茶工程への粗揉機及び背面中揉機の導入方法とその効果について
松尾 啓史藤田 進龍野 利宏御手洗 正文槐島 芳徳谷口 知博松本 和行鈴木 大介
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2011 年 2011 巻 111 号 p. 111_23-111_37

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抄録
釜炒り茶製茶工程において,粗揉機と背面中揉機の導入方法とその効果について検討した結果,以下のような知見が得られた。
⑴ 炒り葉工程直後の茶葉を粗揉機でそのまま処理した場合,減率乾燥が発生しやすく茎の乾燥が進まないために,効率的な乾燥を行うことができなかった。このことは,粗揉機のバネ圧を強くしても改善することはできなかった。
⑵ 炒り葉工程後に粗揉工程を揉捻工程の後に行った場合,粗揉工程を前に行った場合と比べて,恒率乾燥を保ったままより大きな供給熱を茶葉に与えて乾燥することができ、中揉工程に要する処理時間を短縮することが可能となった。その結果,品質の向上と製茶工程時間の短縮を図ることができた。
⑶ 炒り葉→揉捻→粗揉→中揉の工程へ,粗揉機の代わりに背面中揉機を導入した場合,粗揉機を使用した場合と同等の乾燥速度や製茶品質が得られるのに対し,燃料消費量は15~25%削減された。
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© 2011 日本茶業技術協会
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