茶業研究報告
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最新号
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総説
報文
  • 水上 裕造
    2018 年 2018 巻 126 号 p. 9-15
    発行日: 2018/12/31
    公開日: 2021/01/01
    ジャーナル フリー

    山間部の煎茶の香りの特徴を明らかにするため,山間部で生産された煎茶の香りと平坦部で生産された煎茶の香りを解析した。キャラクターホイールを用いた官能評価では同じ産地でも摘採年により抽出される用語は異なった。さらに,同じ産地でも摘採年によってFDファクターが大きく異なる成分もあり,FDファクターから山間部の煎茶の香りの特徴を把握することは困難であると思われた。そこで,香気エキス希釈分析によって得られた結果を主成分分析したところ,山間部の煎茶の特徴香に関与する香気寄与成分としてfuraneol,(Z)-methyl jasmonate,indole,vanillinが見出された。しかし,これらの成分は平坦部で生産された煎茶にも含まれている。従って,山間部の煎茶の香りは香気成分の組成に影響を受けることがわかった。

短報
  • 西野 勝俊, 久保 中央, 福永 晃士, 平井 伸博
    2018 年 2018 巻 126 号 p. 17-23
    発行日: 2018/12/31
    公開日: 2021/01/01
    ジャーナル フリー

    アルミニウムイオンは通常,植物に対して毒性を示すが,チャの生育にはむしろ重要である。我々は,チャにおける水溶性アルミニウムの存在形態と濃度を明らかにするために,本簀および露天栽培の‘やぶきた’および露天栽培の‘べにふうき’と‘べにほまれ’の葉および圃場から土壌を採取し,それらに含まれる水溶性アルミニウム錯体の種類と濃度を分析した。また,京都府在来種の葉および株の周辺土壌に含まれるアルミニウム錯体の種類と濃度の変化を経時的に調べた。その結果,ほとんどの試料から錯体としてシュウ酸アルミニウム錯体とクエン酸アルミニウム錯体が,イオンとしてAl (SO4)+およびアルミニウムイオンが検出された。しかし,その種類や濃度は時期によって異なっていた。このことから,時期により葉におけるアルミニウムの存在形態がダイナミックに変動することが明らかとなった。

資料
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