茶業研究報告
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茶葉収量の年度変異に関する検討
鳥井 秀一
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1955 年 1955 巻 5 号 p. 24-28

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抄録

1.たまみどり品種園を3ブロックに分けた圃場で,1949年より1454年にわたつて(1953年は凍霜害のため欠測)枠摘みによる収量調査を行つた。
2.試料は各年1番茶の摘採適期を中心に,5日間隔で6~8回採販し,収量,出開度,芽数及び芽重を測つた。
3.収量は田開度と高度の棉関があつたので・収量と出開度の回帰式を求め・これのブロック間及び年度間差異を統計的に検討した。その結果,ブロック聞にも年度間にも有意差がなく,5ヵ年全体の収量と出開度の関係を表わす回帰式が求められた。
4.この品種の1番茶摘採適期の出開度を65%としてこの咸熟度で5ヵ年の収量を比較した結果,95/信頼限界では差をみなかったが,90%信頼限界をとると,1952年の収量が1954年よりも多かつだ。この調査では年度聞差が収量の20%以下では有意と認められないようである。

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