茶業研究報告
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木茎選別機の使用法について(第2報)
電気木茎選別機に対する製茶の調製方法
本彬 朝太郎原 利男本村 昭三堀 恒雄久保田 悦郎
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1955 年 1955 巻 5 号 p. 59-63

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抄録

電気木茎選別機に対する製茶の調製方法を明らかにするため,製茶の乾燥度,火入後の放置時聞,製茶の粒度及び輸出茶に施す冷摺操作等が,選別能力等にいかなる影響を与えるかを検討した。そめ結果を要約すれば次の通りである。
1.製茶の乾燥度は電気木茎選別機の選別能力に最も顕著な影響を与えるもので,水分の少いものほど木茎選別率は増加し,茶葉混入率は減少した。よつて電気木茎選別機に対する製茶の調製方法としては,水分を3%以下に乾燥する必要があることを認めた。
2.火入後の放置時間の影響については,火入直後のものより多少放置したもののほうが木茎選別率は増加した。また混入する茶葉は放置時間の多いものほど増加した。
3.製茶の粒度は小さくなるに従つて選別される量及び混入する茶葉は増加したが,木茎選別率については一定の傾向が認められなかつた。
4.輸出茶に施す冷摺操作は木茎運別能力を減少させる。

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