茶業研究報告
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茶の立枯症状に関する研究(第3報)
生育不良茶園における細根の分布と腐敗状況ならびに土壌の物理性
広川 敢高屋 茂雄
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1969 年 1969 巻 30 号 p. 18-25

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抄録

静岡県と愛知県の11ヵ所の集団的に生育不良ないし枯死株の発生している茶園について,土壌の物理性および細根の分布と腐敗状況に関する調査を行なった。
その結果,11ヵ所の茶園は細根や土壌の状態から次の3群に大別された。
1) 土壌の物理性の不良が生育不良の主因と考えられるもの。
2) 天地返しの影響と考えられるもの。
3) 細根の腐敗が著しく,土壌の物理性以外の要因も関与していると考えられるもの。
これらのうち,いわゆる病的な症状とみられるものは,細根の腐敗を伴うのみであり,狭義にはこのようなものに限定して"立枯症状"と呼ぶのが妥当であると考えられる。

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