油圧を補助動力としたオンオフ制御方式について,刈刃の自動調節法を室内試験で検討した結果を要約するとつぎのごとくである。
1. 自動制御装置は,検出板,マイクロスイッチ,方向管制弁および操作シリンダー等を利用した制御法を採用し,変位台とベルトコンベヤーによって変位を与え,変位に対する操作端の動作を電磁オシログラフに記録させる試験装置を作製した。
2. 検出端上昇時の変位に対する操作端の追従性は,マイクロスイッチの押ボタン間隔によって大きな影響を受け,押ボタン間隔の広いほど悪化する。
3. 検出端下降時の検出量と制御量は大差ない値である。
4. 変位角およびコンベヤー速度が変化しても,操作ピストンの動作速度を理論的速度に近ずけることにより,追従性には大なる影響はない。
5. ピストンの動作速度の増速割合が,理論的動作速度の15%をすぎると急激にハンチングを起こす。