茶業研究報告
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チャ胚軸培養における採取時期,摘出胚軸の乾燥ならびに植物生長調節物質の効果
倉貫 幸一
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1992 年 1992 巻 76 号 p. 1-8

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抄録

チャ種子の採取時期と胚軸摘出後の乾燥条件ならびに培地の植物生長調節物質の組合せが乾燥胚軸の生育に及ぼす影響について検討した。
1.胚軸培養で胚軸の正常な生育を促すための種子の採取時期は完熟期である10月中・下旬が適していた。
2.胚軸摘出後,吸湿・乾燥処理を行うことにより,胚軸や葉の異常肥大が少なくなり,胚軸が正常に生育するとともに微生物汚染も少なくなった。
3.胚軸培養で胚軸の芽と根の生長にとっての最適な植物生長調節物質の組合せはIBA0.01mg/lとBA1.0mg/lを組み合わせが適し,GA3は必要ないものと考えられた。

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