2003 年 2003 巻 96 号 p. 49-56
赤焼病の発生に関与している可能性がある氷核活性細菌INAXの効率的な分離定量方法について検討した。
INAXは,赤焼病細菌の選択培地であるPST-SM培地で生育できることから,PST-SM培地で赤焼病細菌の生育を抑制するが,INAXの生育に影響を与えない条件を検討した。その結果,PST-SM培地で培養温度を36℃にすると赤焼病細菌の生育を抑制し,INAXのみを効率的に分離定量することが可能であった。
この方法を用いて,赤焼病病斑から低密度のINAXを分離定量することが可能であった。