茶業研究報告
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茶葉の熟度別抗酸化能の変化
木幡 勝則峰 伸一氏原 ともみ堀江 秀樹
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2003 年 2003 巻 96 号 p. 63-68

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抄録

(1)β-カロテン抗酸化能とDPPHラジカル捕捉能は,熟度が進むに従い減少することが明らかとなった。減少は前者で最大30~60%程度,後者で10~13%程度で,エステル型カテキン類およびEGCgの減少割合(約30%)を考慮すると,熟度の変化はβ-カロテン抗酸化能により強く反映されるものと考察される。
(2)β-カロテン抗酸化能とDPPHラジカル補足能との強い正の相関は,主要カテキン類よりもエステル型カテキン類,特にEGCgとの間にあることが明らかとなった。この相関は,エステル型カテキン類やEGCgにVCを加えることでわずかながら強くなる傾向にあった。しかし,VCの抗酸化能に及ぼす影響は,その含有量が主要カテキン類と比較して1/15程度と少ないことから,小さいか,あってもそれ程大きいとはいえなかった。

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