CHEMOTHERAPY
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泌尿器科領域におけるCefaclorの基礎的, 臨床的検討
大野 三太郎富岡 収黒田 泰二三田 俊彦石神 嚢次
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1979 年 27 巻 Supplement7 号 p. 592-607

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抄録

新しいセファロスポリン系抗生剤であるセファクロールの基礎的検討および, 臨床成績を報告する。基礎的検討について, 血中濃度は250mg経口投与後, 30分で15μg/ml, 500mg投与で60分後21.6μg/mlとそれぞれピークを得た。また, 臨床分離菌株に対するMICをCEXと比較し, CEXより2倍希釈系列で2~3管すぐれた感受性を示した。臨床的検討については, UTI薬効評価基準に準じて評価判定を行なった結果, 総合臨床効果は急性単純性膀胱炎で100%, 複雑性尿路感染症においては57%を得た。副作用については, 61例の対象患者に使用し副作用の発現を認めた症例はなかった。

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© 社団法人日本化学療法学会
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