CHEMOTHERAPY
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慢性複雑性尿路感染症に対するCeftizoximeの治療成績
和志田 裕人渡辺 秀輝神野 浩彰竹内 賢次
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1980 年 28 巻 Supplement5 号 p. 651-666

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抄録

慢性複雑性尿1路感染症についてCeftizoximeの臨床的検討を行なった。
慢性複雑性尿路感染症患者31例を対象とし, Ceftizoxime1回0.59または19を1日2回静注にて5日間投与した。効果判定はUTI薬効評価基準によるものと主治医によるもので行なった。
投与例31例中UTI薬効評価基準に合致しない5例を除く26例について効果の判定を実施した。
UTI基準による効果は1日量1g群16例中著効4例, 有効5例, 無効7例で有効率は56.3%であった。1日量29群では10例中著効1例, 有効4例, 無効5例で有効率は50%であった。
細菌学的効果をみるとS. marcescens, P. morganii, E. coliおよびS. faecalisなどの尿中分離菌44株中33株, 75.0%の消失率であった。
副作用は31例中嘔気・嘔吐のため1日で投与を中止した1例だけであった。臨床検査は29例において実施し, 2例に軽度の血液または肝機能の異常値を認めた。

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