CHEMOTHERAPY
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泌尿器科領域におけるCeftazidimeの基礎および臨床的検討
生亀 芳雄
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1983 年 31 巻 Supplement3 号 p. 491-495

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抄録
新しいセファロスポリン系抗生物質であるCeftazidime (CAZ, SN401) について基礎的, 臨床的検討を加えた。
尿路からの臨床分離菌のMICを測定した結果, E. coli 13株中8株が0.78μg/ml以下, S. marcescens 6株全株が3.13μg/ml以下, P. aeruginosa は1株が6.25, 3株が25μg/mlであった。
健康成人3名にCAZ 1gを静注し, 血清中および尿中濃度を測定した結果, 半減期は87.6分, 投与後6時間までの尿中回収率は84.9%であった。
複雑性尿路感染症10例にCAZを投与した結果, 有効率は80%であった。副作用は全く認められず, 血液生化学的所見でも使用を中止しなければならないような異常は認められなかった。
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© 社団法人日本化学療法学会
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